3、症状の重篤化

薬を飲みながら仕事を続けていると、気分が良く1日何も不安が出てこない日や逆に今日は身体がソワソワしちゃってダメだという日が出てくることがわかった。そのうち不安感がホテルで休んでいる時にも出るようになってしまった。

ある朝、起きて仕事の用意をしていると急に外の空気が吸いたくなり窓を少し開けた。ホテルなので全開に出来ないのが残念。部屋は7階だったがこのまま落ちたら死んじゃうな…と急に頭に浮かんできて不安+恐怖が出てきてしまった。部屋から出るのも怖くなってしまい『どうしよう…家まで遠いし俺はどうしたら良いんだ…』とパニックになってしまった。会社の先輩でこの病気に詳しい先輩がいるのですぐに電話をした。すると深呼吸して外に散歩に出てみると良いとアドバイスをくれた。心配だったので電話を繋いだままにしてもらい外へ出た。すると海が近い為、潮の匂いが流れてきてとても気持ちが良かった。お陰で体調も落ち着き、ホテルから出発することが出来た。しかし頭の中で【死】について考えてしまった衝撃が大きくすぐ車を止めて死ぬのかな…と考え込んでしまった。先輩に再度電話をしたところ、『死を考えてしまったらもっと医療で対応しないとダメだから!』と名医を紹介してくれた。結局この日は自宅に帰ることにしたが、自宅までの道で全てのパーキングエリアに寄り気持ちを落ち着かせながら走って帰った。その為、いつもの何倍もの時間がかかり疲れも酷かった。