1、初めて倒れた日

忘れもしない2年前のゴールデンウィーク明け、いつも通り会社で内勤業務を行なっていた時、急にめまいとふらつきに襲われた。このところ仕事が多く、また、人間関係でストレスを抱えていた為そのせいだろうと考えていた。しかし症状がどんどん悪くなっていくので水を買い、飲みながらトイレに駆け込み自分を落ち着かせようと座った。しかし、一向に落ち着かずそれどころか呼吸が早くなり座っていてもめまいや吐き気が止まらずオフィスに戻り救急車を呼んでもらった。その時気付いたのだが、ろれつが回っていなかった。自分の中では脳がおかしくなっちゃったんだろうなと焦っていた。救急車到着後すぐにストレッチャーに乗せられ病院に運ばれた。病院では色々検査を行ったが異常なし。II度の脱水症状と診断され数時間病院で点滴をしてもらい過ごした。その日は朝からモンスターエナジーとブラックコーヒーしか飲んでおらずトイレの回数が増えているのに飲水量が足らなかったようだった。会社に症状を報告した所、念の為脳も調べてきてくれとの事で、別日に脳のMRI検査を行う事になった。しかし異常は見つからず、心療内科の受診を勧められた。

なんで?俺が心療内科?病んでないし行く必要ないよね?ただの脱水症状じゃなかったの?と疑問に思った。

翌日言われるがまま近所の心療内科に行き、倒れた日の事を担当医に話したところ、自律神経失調症だと診断された。恐らく仕事のストレスを抱え込み過ぎたのが原因じゃないか?との事。ドグマチールワイパックスを処方された。帰りの車でもなんで俺が…と思いながら妻に運転してもらって帰宅した。